多汗症とは文字通り、体温の調節に必要な量を超え、 たくさんの汗をかく疾患のことです。
汗を多くかく体の部位としては、掌や顔、頭部、脇、足の裏などが挙げられます。
多汗症は、平成8年4月から局所多汗症として健康保険の治療ができるようになりましたが、本人が病気と認識しておらず、周囲に理解されず困っている人が多いのが実情です。
多汗症には、全身に発生する全身性多汗症と、 体の特定の部分で発生する限局性多汗症があります。
特に、手、足、腋の下、および股間には汗腺が比較的集中しており、発汗が最も活発な部位の一つです。
手掌多汗症ともよばれる手の多汗症は、 人の視線や公の場に立った緊張などにより手の汗腺が刺激され、滴となってしたたり落ちるほどの発汗がみられる症状です。
字を書こうと思ったら紙が濡れて破れる、手をつなごうと思ったら自分の手がべたべたしていた等、日常に不便が伴う事もあります。
脇は、体温上昇や交感神経の刺激で多量に発汗し、 緊張や不安などで滴が滴り落ちるほどの発汗をする事があります。
ですが、脇の多汗症は手術や薬などで治す事が可能です。
頭部も、体温上昇で発汗したり交感神経の刺激で多量に発汗します。
ダラダラと汗が流れてしまう為、他人の視線を気にする人が多いようです。
また、手や脇に比べ、対策、治療が難しいのが現状です。
一般的に多汗症が疑われる場合、通常皮膚科で診察となります。
また、心身療法で症状が軽減したり、場合によっては発汗を作用する交感神経をブロックする手術も行ったりする事もあるそうです。
なんらかの病気が潜んでいる可能性がある事もあります。
日常に支障をきたすようなら早めに診察が一番です。
また、最近では汗そのものより、汗の臭いで周りに不快感を与えているのでは、と悩み、ノイローゼになってしまう人が増えています。
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